富士登山競走
- bukkaskyclub
- 2017年7月30日
- 読了時間: 4分
第70回となる富士登山競走
スカイランニングのジャパンカップに指定されたレースです。
BukkaSkyClubからは山頂区が3人、5合目に1人が出場。
山頂区は7時にスタート
スタートの富士吉田はBukkaのある愛川からは1時間から1時間半でアプローチできる、手頃な距離です。日本一の山で高所練習できる場として、Bukkaでは裏山の裏山と位置付けています(笑)
この日も愛川を3時半に出て、5時過ぎには市役所に到着。スタート2時間前。

平日金曜日のこの日も役所は動いています。その中すでに沢山のランナーが集います。馴染みの方も多く、数歩歩くだけで、次々と出会います。
緑の袋に5合目で受けとる預け荷物をトラックに預け、お手洗いに並び、15分前にスタート地点へ。
富士登山競走特有のアルファベットのブロックごと(速いタイムからA.B.C..
)に並ぶ制度で、指定された場所へ陣取ります。この制度は前年度のタイムで決まります。
富士吉田市役所前にユニックの先端に市長?とスタート何分前カードを持った女性が登場!その前には地元のトレイルランテストセンター加藤淳一さん地元の消防士の方の宣誓、エイエイオーの挨拶も!

いよいよスタートです。
まずは浅間神社までのロード。
市街地だけあり、沢山の応援が。朝も速いのに地元の幼稚園児も応援してくれていました。
浅間神社で初めの吸水。ここから永遠と真っ直ぐなロードの登りが待ち構えます。すでに先頭は全く見えません。
知っている方の応援もあり、中茶屋へ。ここから斜度も少し上り始めます。
そして一合目となる馬返し。ここからトレイルへ入っていきます。
佐藤はこの前後で女性トップに交わされました。登山者もチラホラ。
2合目、3合目と要所に昔は建物があり、古道の雰囲気は感じられますが、レース中は必死です。
5合目のロードに出ると応援の人も多く、佐藤小屋から6合目の間は、熱の入った声援が。

いよいよ富士登山へ。
上を見上げるとガスが覆っていて、山頂も7合目も見えません。
多くの方は、5合目の時間とこれより上の8合目のタイムを関門時間と照らし合わせながら登ることになります。

登山道は金剛杖やザックを持った登山者がゆっくり歩を進める中を次々と交わして登っていく感じ。道をこの大会のランナーのために譲ってくれます。有り難いです。
7合目花小屋辺りから山小屋が続き、登山道は岩を登る路面に変わります。ステップ、リズムも変わり、脚の疲労も別のものに。
東洋館を抜け、いよいよ3000mの世界へ。そして、路面も岩をよじ登る感じから、砂利質で辛うじて走れる感じにはなりますが、1番の耐え時。
8合目最後の水を飲み、山頂への最後のアタック。
佐藤は脚攣りはないですが、乳酸の貯まるなか、もがき登る。10人以上に抜かれて行きます。
上に鳥居と、つづら折りのカーブでの誘導員の登山者へのアナウンスを聞いて、もう少しと分かるまでも、とにかく動かない感じですが、終わらないレースはない。最後の鳥居をくぐりゴール!!

終わりました。倒れる者、登ったーと、感慨ふける者色んな方がいましたが、前後で一緒だった選手とお互い健闘を称え、スカイランニングビブスを着たチャンピオンを横目に、ガス吹く下山道へ。
5合目で荷物を受取り、友人を待ちスバルラインから、表彰式会場である北麓公園へ向かいました。
以後は表彰式まで、富士山に挑んだ参加者、応援者とも歓談。
地元のグルメを、味わうとともに、目標を達成できた人、できなかった人色々な気持ちを人に話し、心に留めながら会場離れました。

富士登山競走は大正時代を起源とする歴史ある大会。世界的にも3000mの標高差を一気に登る過酷なレースで知られます。スカイランニング協会でも2015年からJAPAN CUPと位置づけ、日本選手権とは別に世界選手権代表を選ぶレースとして今後も最も影響力あるレースであると思います。
エントリーから参加するまでも大変な大会ですが、Bukkaでも富士登山競走を縮小したようなコースと練習をいつもしているため、今後も目標にするレースとなりそうです。

富士登山競走結果
⚪山頂区
佐藤圭介 3:16:06 40位
鈴木健太郎 3:54:13
小島大 8合目打切 4:05:52
⚪5合目
今泉吉明 1:59:07