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第25回 日本山岳耐久レース

今年で25回目をむかえた伝統ある「大人の秋の大運動会」こと日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)に、BukkaSkyClubから6名が参戦しました。 ハセツネ=登山家・長谷川恒男はBSCの本拠地、愛川町の出身です。 日本山岳耐久レースは奥多摩を舞台に71.5km、累積標高差4800mのトレイルで行われます。最大の特徴は他のレースのようなエイドステーションがほぼなく、唯一のエイドステーションでもらえるのが1.5リットルの水分のみだということです。

今回は出場したメンバーそれぞれの視点からのレースレポートです。

◆伊藤◆

過去トレランの大会は10大会位参加し、70キロ程度のレースは4本完走しているが、ハセツネは今回初めて参加した。

エイドが1ヵ所で補給が水かポカリ1.5㍑のみと、今まで出たトレランの大会とは違うという認識を持って挑んだ。 ①目標タイムsub14 ②各関門で補給食(おにぎり、パン)摂取

③第一関門迄は休まず流れに乗る

④ハイドレによる小まめな給水と登りながらのカロリー摂取を意識した。

実際は流れに乗りすぎて、第二関門迄ややオーバーペースだった気がする。エイドが無いため休むタイミングの見極めが難しかった。補給食の選択ミスで胃がやられた。(後半の大ダワ、長尾平、日の出山で計1時間近く停滞)、ヘッテン点けて走るのに慣れていないのに加え、濃霧でコースが分かりにくかった。

前半の貯金があり第三関門通過迄はsub14ペースであったが、停滞により目標を32分オーバーしてのゴールとなった。胃のムカつきは最後まで回復しなかったので、休まず行けばよかったと後悔している。(最後の5キロは我慢して走れたので)

この大会は開催主旨が、一般的なトレラン大会とは大きく違うので、自己鍛練の場としてまた挑戦してみたい

◆今泉◆

前日の雨からうってかわり、当日は快晴。気温は27度に達し、スタート前から汗が出ました。水の補給が限られているハセツネで、この暑さは厳しくなるなと思いました。その上、スタート前にハイドレーションがパンク。焦りましたが、売店で購入して事なきをえました。

スタート、駆けつけてくれたBukka応援団の声援から力をもらい、ハセツネの森に突入しました。細かなアップダウンが続く序盤、汗が吹き出してきます。湿度が高く風もないので汗が乾かず、喉が乾きます。 1702、第一関門では体調不良を起こしたり、水がなくなってリタイアする選手が多く見られました。私も腹が気持ちが悪く、辛くなっていました。第一関門で日が落ちました。

その後も水を切らさないように水の摂取を最低限に抑えているため、内臓のダメージが蓄積していきました。三頭山辺りからは雨が断続的に降っていました。もっとたくさん降ってくれれば身体を冷やすことができたのですが…。

2113、第二関門「月夜見第二駐車場」までたどり着き、水分を補給して、少し元気を取り戻しました。

惣岳山・御前山への長い登りでは、霧が濃すぎて、もはやどこが道なのかも解りませんでした。ロストしないように慎重に進んだため時間がかかりました。

大岳山では雨で濡れた岩の下りは神経を使いました。

大岳山を降りると、「綾広の滝」の湧き水。水を飲みたいだけ飲むことができ、ここでようやく生き返りました。

0100、第三関門からすぐのところにある御岳神社には、第一関門で水不足になり離脱した小島大さんが、真夜中にも関わらず遠くまで徒歩で応援に駆けつけてくれていました。嬉しい驚きで、力をもらいました。

日の出山はなんとか走って登り、最後の力で金比羅尾根を駆け下って、ゴールに飛び込みました。とんでもなく暑かったハセツネが終わりました。

何回走っても、難しく、辛く、厳しいですが、終わってしまうとまた来年のことを考えてしまいます。ハセツネにしかない魅力があるレースなんだと思います。

レース途中、何箇所かで「Bukka、頑張れ!」という応援の声を頂きました!とても嬉しく、力になりました!

◆橋本◆

スタート前、伊藤さん、晶さん、里穂ちゃんと12時間台の枠が横に広く空いていたので一緒に前の方に並ぶ。

最初のロードは人が多くて思うように抜けない。 少々中途半端なスピードで諦める。 もっと無理するべきだったと後悔。 ロードの登り、苦しいところで奥宮さんの声援、力になりました。

1313 林道に入りミランダのいた最初の渋滞ポイント、20分位かけて登る。

1403今熊神社でサスケさんの応援、うれしい。 最初のトイレポイントで早くも寄り道。

1615醍醐丸 マメさんとハイタッチ この辺りから水の心配をしてケチりながら飲む。

1730 浅間峠で30分滞在 ソフトフラスクにジェルを入れる大さん方式を実行

2020笛吹峠過ぎ、眠くてフラつく。32kmから34km地点だけで80分かかっている。相当寝ていたらしい。

2300三頭山20分ほど滞在カリカリ梅食べてレロレロ。 スッキリして出発。 皆どうしているか気になるが携帯電波拾わず。

2430月夜見20分滞在。 水1L、ポカリ500ml補給するが、水1.5のハイドレに600ml位余っていたようだ。 少し仮眠。 携帯電波無い(悲)

0150大ダワ。 やっと携帯電波繋がる。 メッセージ大量! 晶さんのリタイアはわかったが、大さんのリタイアコメント見逃し、BUKKAの旗を落とした事だけ見えたので意味もなく足下を見ながら進む。 ここから完全復活したが人が溜まっており抜けない。

0410やっと日の出。 まだ夜景だったがゴールする頃には明るくなってしまうと少し泣きたくなる。

金比羅尾根を気持ちよく走っていたが途中歩いたりもしていると。 ララムリ父?がドスドス足音をたてて抜き去る。

最後の直線ロード皆が迎えてくれて泣きそうになったので一時停止出来ませんでした。

大さん方式のジェルをフラスクに入れるのは今後欠かせないと実感した。

◆前川◆

初日本山岳耐久レース長谷川恒男カップ。

トレランを始めてから1年半。30Kから始まり、この大会に向けて50K、60Kと徐々に距離を踏んできました。

全長71.5km。私の人生で最も長い大会が始まる。水と食料とやる気と元気をザックに詰め込んでいざ出発!

当日の気温は30℃近く10月とは思えない日差しと気温が体から水分を奪っていきました。早速捕まる渋滞でミランダこと長谷川さんが富士山の被り物でまぶしい笑顔で応援してくれた。今熊神社では部長のサスケさんが煽りながらも頑張れと、背中を押し出してくれた。序盤は頑張りすぎないように走ることを心がけた。スタートから鞘口峠の試走をしていなかったので前半は未知の領域。日中は脱水と水切れとの闘い。夕方は眠気との闘い。ふらふらしながら気付いたら第一関門に18:20ごろ到着。水の残りを確認。正直心もとないくらいでした。ふと、Bukkaのメッセンジャーを見る。仲間も同様に脱水や水不足でリタイアしていた。「私もリタイアしようかな…」そんなことを思ってメッセージを送った。すると返ってきたのは、「歩いてでも時間あるからチャレンジ!」、「これから涼しくなってくる。無理せず頑張ってー!」。その言葉に背中を押されて、もう一度スイッチが入った。

夜間は涼しくとても気持ちよく走れたが、濃霧が私の不安を煽る。前がほとんど見えない。尚且つ前後に人がいない瞬間が何度かあり「あれ、ロストしてない…?」と後ろを振り返ることも度々。とにかく目印を探しまくった。進むしかない。そして、35㎞手前で2.5Lの水を全て飲み切ってしまった。三頭山から第二関門まで約6~7㎞なら我慢できる。ここから無給水で月夜見駐車場を目指す。下りや走れるトレイルが多くなるので気持ちよく走ることができた。駐車場が見えた時は本当に嬉しかった。23:20ごろ第二関門到着。スポドリと柿ピーが美味しかった。後半は水の心配をしつつ下りをとばして行く。途中の湧水を目指して。御岳神社では大さんが応援で待っていてくれた。ここでかき氷食べたな~なんて試走を思い出しながら話す。あとは金比羅尾根を残すのみ。他の女性選手から頑張れって褐いれてもらった時とても嬉しかった。長い、長い金比羅尾根を駆け抜けて、ゴールまで無事に帰ってこられた。目標だった16時間台はぎりぎり達成。ゴールしてから「最後上げるなら一言くれないと」って注意された(笑) 尾根で転んだせいで膝も砂だらけ。みんなの顔を見てほっとしました。帰ってこられたんだ~疲れた~お腹すいた~~

こうして振り返ってみるとあっという間だけど、前半は本当に辛かった。もう出たくないとか思っていたけどナイトランの楽しさと気持ちよさからまた出たいかな~なんて思う自分がいるのが不思議です。辛い時背中を押してくれた仲間の応援があったから最後まで動き続ける事ができました。BukkaSkyClubの仲間、トレイルランニングを通して知り合った方々、たくさんの応援があったから無事に走りきることができました。本当にありがとうございました。

【大会結果】

今泉 男子総合328位 13:42;53

伊藤 男子総合436位 14:31;16

橋本 男子総合694位 16:30;10

前川 女子総合93位  16:51;56

小島 DNF

斉藤 DNF

完走 1,730人/2332人 74.2%

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