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FunTrails100K Round 秩父&奥武蔵(FTR100)

プロトレイルランナー・奥宮さんの強い思いにより完成したFunTrailsの大会 今回、FTR100の部に弊クラブから伊藤(DNS)、今泉、橋本、小島の4名がエントリーさせていただきました。

この大会は今年で3回目。過去2回はスタート時から寒い雨の降る大会でしたが、今年は直前に予報が好転し、好コンディションでのスタート。

序盤はクラブ3名が一団となりペースが上がりすぎないようコントロール。 「頑張らないことを頑張る」が合言葉。

A1まで来ると、ここから武甲山。

寒さも和らいできたため、3人ともアウターを脱いで仏果シャツ姿へ。このあたりから空も徐々に明るくなってきます。武甲山の登りに差し掛かったところで、3人各々のペースに移る。

武甲山はこの大会で一番大きな登りですが、手元の標高を見ながら「あと仏果山x.x個分」と考えると、それほどつらいものではありません。 山頂には神社がありますので、しっかりとお参りし、完走祈願をしました。武甲山の山頂付近は部分的にピストン区間となっていますため、ここで仏果メンバーとすれ違いざまに励まし合います。

この先は大きく、A3名栗までは下り、そこからA4子の権現まで登り、A5東峠まで下りとなります。トレイル率も高く、景色や路面も変化に富んでおり、何よりエイドの食べ物が充実しています!A2ではワインゼリー、A3ではしばづと、A5ではしりもちなど、各エイドに名産品が並ぶのも、この大会の楽しみの一つです。

加えて、時期的に紅葉が本当にきれいでした。走りながらも、ふと足を止めれば、真っ赤な椛。周囲のランナーを巻き込み、思わず撮影会が始まっちゃいました(笑)

長いトレイルランニングともなれば、このようにレース中にもほかのランナーと交流があるのも特徴です。 「最近どんな大会に参加されました?」 「普段どこを走っているのですか?」 「どこか、印象的な山とかありました?」 とても長い旅をお供する、同志との時間はかけがえのないものです。まさに一期一会。

一方、エイドでスマホを確認してみると、クラブメンバーや友人からの応援メッセージが沢山!それに加えて、他のメンバーの情報も教えてくれます。これ、本当に励みになるんですよね!感謝しきれないですが、本当にありがとうございます! 全てのメッセージに返信したいところですが、それで無駄に時間を費やしてしまっては本末転倒。応援してくださる皆様にも失礼ですので、一言だけメッセージを返信して出発。山奥でも、真夜中でも、一人で走っていても、寂しくなんかありませんよ!(笑)

さて、小島は順調に走りA5に辿り着いたところで、雰囲気は一変します。

A5エイドスタッフが明るく迎えてくれた直後に告げられた、「大会中止」

一瞬、あっけにとられましたが、すぐに状況を理解し、とても落ち着いてその後の対応ができました。集まった断片的な情報を整理する限り、大会序盤で人命に関わる事故が発生したとのこと。

小島は他の大会でも運営ボランティアとして、何度も大会運営に携わり、特に第1回目のFTR100は大会本部の担当でした。そのため、本部や現場のスタッフの気持ちは、少なからず理解できたと思います。他のスタッフやランナーの方も同様、私以上に冷静です。

現場では情報こそ不十分であったものの、特に混乱は生じず、不平不満なども一切口に出さず、何よりも事故にあった方の安否を気遣う。

そして、スタッフは選手を気遣ってくれています。 「どうすれば安全に下山できるか。どうすれば50km以上走ったランナーの負担を軽減できるか…」 同様に、選手はスタッフを気遣います。 「みんなで駅まで行こう。会場までは電車が使えるはず。人員は確実に報告しよう。」

こういったやり取りが自然にできるスポーツ、トレイルランニング。改めて好きになりそうです。

最後になりますが、事故に遭われた方は弊クラブメンバーの友人の方でした。 心より御冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の方へお悔やみを申し上げます。

事故に関しては詳細が公表されておりませんので、事故に関する記載は敢えて割愛させていただきますが、皆様方におかれましてはご自身の知識・技術・経験などを改めまして振り返っていただき、決して無理のないよう登山・トレイルランニングを楽しんでいただければと存じます。

私も「見の程に合った」山遊びを心がけていきます。

文:小島

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