top of page

第24回 鳥取城攻防懐古登山マラソン大会

  • 執筆者の写真: bukkaskyclub
    bukkaskyclub
  • 2018年6月8日
  • 読了時間: 4分

鳥取城攻防懐古登山マラソン大会

Dist:11.9km Asc:約420mD+(手元計測)

【大会の特徴】

コースは序盤約2.5kmが平坦なロード その後、W2の久松山(約5km)まではほとんど手の入っていないトレイルの登り。足が滑るほどのフカフカ落ち葉トレイルや、ロープや四つん這いになるような急斜面もあります。

W3の太閤ヶ平(約7km)までは登山道のアップダウン。その後5kmはほぼ下りロードがメインですが、途中で1kmほどトレイル(登り返しあり)が含まれます。

久松山以降は、一般のハイカーも多いです。

スタート/ゴールは久松会館。

集会室やイベントスペースに体育館などが併設された、半原でいうラビンプラザのようなもの。そこで、すでに定年を過ぎたようなおじいさん、おばあさんが受付を担当します。ゼッケンは毎年の使いまわし。参加賞の缶バッジと、小さな鈴が一緒に配られます。

会場では朝市が開かれていて、多くの人でにぎわいます。

掲示板にはコース案内などが多数張り出されていますが、すべてが手書きです! 正直、これ見てわかる人は地元の人くらいでしょう笑

その分、山の中でのマーキングはとても細かく、ほとんど手の入ってないエリアでは数メートルおきにピンクリボン。と思えば、普通の分岐にマーキングがなくてプチロストしたり笑

給水所も地元の人の運営。 W1は、登山道の分岐でオジイサンが一人でコップにせっせと水を入れながら、コース案内をしてくれます。 W2は吉川経家本陣であった久松山の山頂(鳥取城)。

W3は対する羽柴秀吉が鳥取城攻めの拠点とした本陣山(太閤ヶ平)。

久松山では、西側に鳥取城をはじめとした鳥取市を一望、

北側には雄大な日本海を拝めます。

織田信長は毛利攻めの一端として、羽柴秀吉に鳥取城攻撃を指示。 対する毛利氏は吉川経家氏を鳥取に派遣し対抗。 戦局は最終的にW3を拠点に、秀吉が久松山を丸々取り囲み兵糧攻め。 W2付近では何百という兵士や民が共食い・餓死し、吉川経家も山頂で自刃したそうです。

そんなことを、大会主催者の「久松山を考える会」の皆さんが教えてくださりました。

【レースの展開】

小島はアドベンチャーの部に参加。 この部の参加者は男女合わせて30人弱。

スタート前に、参加者一同、この戦いで命を落とした方々へ黙とうします。

その後、久松山を考える会・Kさんの法螺貝で一斉にスタート。

スタートすると吉川経家像まで約500m疾走。

トップはキロ3分ちょっとでしょうか。 吉川経家像で折り返すと、三峰の部はスタート前を通過し、北へ。

二峰の部はスタート地点には戻らずに、久松山へ向かいます。 この分岐では、10位くらいでしょうか。

登山口までは住宅街を通ります。道が曲がりくねっていて、見通しは100mくらいのため、この時点で上位陣は見えません。1.5kmほど平坦なロードを通過すると、藪の隙間からトレイルに入ります。

このトレイルのイメージは、秋の大峰のような感じ。普段から人が立ち入っているような形跡はなく、野性味あふれるコース。

ここから雁金山(平和祈念塔)を経由し、久松山へ。この二峰の間の峠に遊歩道があり、ここが第一給水所。暑かったので給水を念入りに。

久松山の登りはスカイランニングでも珍しいくらいの急登。 ロープを駆使したり、手をついて這い登ったり。

手袋があるとよいですが、安心してください。受付で軍手が配られますから笑

久松山からは階段交じりの登山道です。ここからゴールまでは、ほとんど走れます。山に慣れていない人は、急斜面の下りや階段などでスピードが落ちますので、普通に走っていれば自然と順位が上がります。 ただ、この辺からは前後に人影がまばらになってくるうえ、マーキングも減ってくるため、ロストに注意です。私はロストして、3人ほどに抜かれました^^;

太閤ヶ平につくと、舗装路に出ます。このあたりで二峰の部に追いつき始めるとともに、ウォーキングの部とも出くわします。そのうえ、一般登山者もかなり増えますので、応援がにぎやかです。

山を中腹まで下ってくると、再びトレイルに。距離にして1キロほどだとは思いますが、前方を走ってた方々は手古摺っているようで、このエリアだけで3人ほど抜かせました。

鳥取東照宮・大宮池まで下りてくると、ここからは住宅街。

吉川経家像を経由して久松会館まで戻り、ゴール。 総合5位だったようです。

【最後に】

この大会は久松山を考える会のKさんの強い思いが形となって表れた大会だそうです。そのうえ、地元の方による運営への理解がとても進んでいるように思えます。考える会は高齢化が進んでいることもあり、「Kさんが力尽きた時が、大会が終わるとき」と言われていました。正直、この大会が無くなることは勿体ないですが、仕方がないのが現状のようです。運営スタッフはみな、ご長寿の方ばかりでした。 参加者は比較的若い方が多かったので、その中の誰かしらが、この思いを引き継げるかが鍵でしょう。

興味本位で参加しましたが、BukkaSkyClubが参考にすべきことがとても多く、とても有意義でした。大会日の午後には懇親会もありますので、次回は懇親会にも参加して、より踏み込んだお話も聞きたいところです。

文:小島

 
 
 
特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2016 by BukkaSkyClub Proudly created with Wix.com

bottom of page